脊柱管狭窄症
- つしま整体
- 2024年3月30日
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更新日:2024年8月17日

椎間板ヘルニアに似た疾患に脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)というのがあります。
脊柱管(せきちゅうかん)とは、椎骨が連なってできたトンネル状の管のことを言います。管の中には脳から続く脊髄神経が収まっており、脳脊髄液で満たされています。
(正常な状態 下図)

脊柱管狭窄症とは、神経の背中側にある黄色靭帯が分厚くなったり、椎体と椎体の間にある椎間板が突出してヘルニアとなったり、あるいは骨そのものが変形突出したりすることで脊柱管が狭くなった状態のことを指します。脊柱管が狭窄することにより中を走る神経が圧迫され症状が現れます。
(圧迫された状態 下図)

脊柱管狭窄症は首や腰に発症することが多い疾患です。
頚椎に生じた場合には、手足のしびれや運動障害を自覚するようになります。
腰椎の脊柱管狭窄症では、脚部をコントロールしている神経が圧迫されるので足に痛みやしびれが起こったり、動きが悪くなったりします。歩いているとお尻や足に痛みやしびれを感じ、休むと楽になる。それでまた歩くと再び痛くなるといった症状がとても特徴的です。
※狭窄のあるすべての人に症状が出るわけではありません。
脊柱管狭窄症の原因は基本的に加齢変化ですので、椎間板の変性や骨の変形、靱帯の緩みなどが原因で高齢の方に多く見られます。

腰椎椎間板ヘルニアは若い世代に多く、腰部脊柱管狭窄症は40歳以上の中高年が発症しやすいとされています。立ったり歩いている時に痛みが無い方は椎間板ヘルニアが原因になっている可能性が高いです。
椎間板ヘルニアと大きく異なる症状として、腰を反らす動作や、立ったり歩いている時に神経が椎間板で圧迫されて痛みが出るので、5分くらい歩くと痛みが出て少し座って腰を曲げたりするとまた歩けるようになるのが脊柱管狭窄症の特徴です。
椎間板ヘルニアや脊椎すべり症と併発している場合もありますので気になる症状がある場合は病院で、できればMRIがある整形外科で正確な診断をしてもらうことが大切です。
一度、レントゲンやMRIで診てもらうと正確な状態がわかり安心できると思います。
椎間板ヘルニアの時にも書きましたが、手術が必要でない状態であれば整体院でも改善の手助けができますのでぜひご相談ください。からだの歪みや負担のかかっている筋肉や姿勢を調整して楽な状態に導いていきます。