ヘルニア(1)
- つしま整体
- 2024年3月13日
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更新日:2024年8月17日

ヘルニアとは、体内のある臓器が本来あるべき位置から脱出してしまった状態を指します。
これが背骨のクッションである椎間板におこったものを「椎間板ヘルニア」と呼びます。
有名なところでは、臍ヘルニア〈でべそ〉、鼠径ヘルニア〈脱腸)がありますね。
椎間板ヘルニアは背骨の椎間板の中に存在する髄核(ずいかく)というゲル状の組織が、外に飛び出してしまった状態です。
飛び出した髄核が神経を圧迫するにより腰痛、脚の痛みやしびれなどが起こります。

飛び出す部分、飛び出し方(度合い)・急性・など多様な状態があります。
年代によっても症状が異なり、若年では痛みによる姿勢異常や前屈が制限されることが多いですが、中高齢者ではこれら姿勢異常は少なく、歩くと下肢が痛くなり連続で歩けないという症状が出ます。
また、進行するにつれても症状が変わります。

背骨は頚椎・胸椎・腰椎に分けられ、その全てに椎間板が存在しますが、構造的に負担がかかりやすい頚椎(首)と腰椎(腰)に多く発生します。

椎間板ヘルニアの主な原因は椎間板への過剰な強い圧力です。
椎間板は、髄核と呼ばれる軟らかい組織と、それを覆う線維輪と呼ばれる硬い組織でできています。椎間板に大きな負担がかかると線維輪が破綻し、そこから軟らかい髄核が突出してきます。そして突出した髄核が神経に当たり様々な症状を引き起こします。
脱出力の強くないヘルニア(髄核の飛び出しが小さい)では、ぎっくり腰のような腰痛を慢性的に繰り返すタイプもあります。
多くの場合、激しいスポーツなどの腰への継続的な負担や加齢に伴う椎間板の老化の過程で生じています。
長期間の無理な姿勢の継続も発生の原因となります。
その他、遺伝、喫煙や精神的なストレスも発症に関わっているのではないかと言われています。